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氏名:故 大場國夫先生
生年月日:大正12年生
平成24年4月ご逝去
作品:釜男・神楽面・能面・道祖神・お福さん・天狗

先生は若い頃、宮城県の北部を拠点とした大工を職業としていました。その頃この周辺の古い家には釜神様と言う面(先生は【釜男】と呼びます)が数多く祀られておりました。ところが、住宅の増改築の仕事を請け負う度にその家に古くからあった釜神様が無用の物として、土製のものは破棄され、木彫りのものは骨董商や収集家に売却されたりする場に度々直面しました。先生はその様な場に立ち会う度に綿々と培われた民俗文化が安易に消え去る現状に心を痛めておりました。しかし、54歳の時に大病が先生を襲いました。これがもとで先生は大工を続けることが出来なってしまいました。仕事が出来なくなった先生はかねてから心を痛めておられた釜神様の事を本格的に調べ始めました。誰もその稀少価値を見出せず、ましてや文化財など認められていない中で、消えつつあるこの地区の釜神の面の文化を残そうと自ら決心したそうです。数多くの釜神を何度も観察して、その特徴を掴み、その特徴が失われない面立ちを何度も失敗しながらも御自分で作り上げたそうです。そしてその文化を後世に伝えるべく垣根を取り払って教室を開催したり、研究会を開いたりしていろんな方々に伝授してきたとのことです。おかげで、この地区近辺では先生の仕様を受け継いだ人々の釜神の面制作が方々で根付き始めて先生は大変喜んでいました。

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【大場先生の作品が見られる所】

栗原文化会館(栗原市築館)....ガラスケース入り
高清水公民館(栗原市)....神楽面・釜神等5〜6体あります
禅昌寺(石巻市山下)....6尺の巨大ものです
くるまやドライブイン(栗原市高清水)....6尺の巨大ものです
自然薯の館(栗原市花山)....6〜7体あります
宮城マッカラー古川(大崎市)....2尺5寸のものです
高清水商工会(栗原市高清水)....ホームページ掲載

【大場先生のTV放送分】

「アンの風にのって」〜KHB放送分
OH!ばんです「佳生のいつか来た道ぶーらぶら」〜MMT放送分